高校3年生へ Ⅱ

 この世にいる全ての人には自分を生んでくれた「両親」がいます。様々な事情から、今はご両親と一緒に生活をしていない皆さんもいるかもしれません。私も母子家庭で育ちましたので、子供の時には寂しい思いも悔しい思いもしたことがあります。しかし、父がいなければ今の私も、「ジット」という会社も存在しなかったし、母がいなければ、病弱で泣き虫のまま大人になっていたと思います。今皆さんがきれいな制服を着てきれいな学校に通って勉強や部活動に打ち込むことができるのは、決して当たり前のことではありません。どうかご両親や自分の周りにいる方に感謝する心をいつも忘れずに持っていてください。

 義務教育から始まり高校まで様々なことを学んで来た皆さんが、いよいよ学校を卒業した後に、社会人としてあるべき姿をお伝えします。学校はあくまでも「社会人になるための練習」です。そして社会に出てからが「本番」であり、自分のために働くだけでなく、周りに貢献していかなければなりません。希望の会社に入社するのは自分の意志ですが、入社してからの仕事を決めるのは会社側です。最近は「この仕事は自分には合わない」という言葉をよく耳にしますが、企業はその人の成長を願うからこそ、色々な仕事を与え適正を見極め、より活躍できるようにしています。好きなこと、嫌いなことはあるかもしれませんが、それはアマチュアの仕事です。お給料をもらう以上、プロの仕事をしなくてはならないのです。「遣り甲斐」とは誰かが与えてくれるものではなく、自分自身で見出すもの。ですからまずは与えられた仕事を自分で考え、工夫して、とにかく3年間は諦めずに一生懸命やってみましょう。必ず誰かがそれを見ていてくれるし、必ず次のステップに進むことができます。



最後に、ダイヤの原石である皆さんにこの言葉を送ります。
「一生懸命は知恵が出る」「中途半端は愚痴が出る」
熱い気持ちをいつも持ち続け、輝く未来に向かって、勉強もそれ以外のことも全力投球して下さい。
頑張れ!高校3年生!

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