富士山登山②

 はじめはハイキングコースのような、なだらかな道が続き、全員が元気に進んでいきましたが、次第に気温の低下や、足場も悪くなり、段々と苦し道のりになっていきました。そんな中で、励まし合い助け合いながら、予定よりも早く、1日目の目標である8合目まで登りきりました。8合目では、山小屋にて頂上でご来光を見るために仮眠をとりましたが、標高の高い富士山では、気温も低く、温かい食べ物や水も大変貴重で、普段家で安心して寝られる寝る場所や環境さえも、本当にありがたいことだと実感しました。
 山小屋では、皆でカレーを食べ、20時頃から仮眠をとりました。この日は山中湖の夏祭りが行われていたようで、この場所から見下ろすかたちで打ち上げられた花火がとても綺麗に見えました。澄みきった天候と、打ち上げ花火が重なることは大変珍しいようで、すばらしい貴重な体験が出来ました。夜中の12時半にはご来光を見るべく、雲ひとつない満月の中、頂上を目指して崖や細い道なども登りましたが、暗闇を進み、眠気や寒さと戦いながら、辛い道のりとなりました。

 登山でも仕事でも、苦しいときにそこで立ち止まり、諦めたいと誰しも思うことはあります。しかし、「絶対にやってやろう!」という強い気持ちを持っていれば、自然と気持ちも足も、前へ前へと動きます。どんなに小さい一歩でも、その気持ちが大切です。今回、頂上にたどり着く目前で、具合が悪くなってしまった社員がいました。しかし、本人の強い意志と、周りの励ましで、全員が無事に頂上に辿り着くことが出来ました。もちろん命が一番大切ですので、全ての場合で、これが正しいというわけではありませんが、一生懸命になること、その社員の頑張りに、心を動かされました。


















Leave a Reply